価値ある家
いい家の第4の条件
それはまさしく、価値ある家です。
最近建てられている日本の家というのは、建ったときが一番よくて、時の経過とともに家が傷んで価値がどんどん下がっていく。
周りを見渡せば、そのような家や住宅がほとんどだったりします。
それは、なぜでしょうか。
見た目や目先の機能にとらわれ、本物の素材で家をつくっていないからです。
パッと見がいい新建材などを使って家をつくれば、確かに最初のうちは新鮮できれいだと思うかもしれません。
けど、パッと見のいい新建材は、ときが経てば経つほど、みすぼらしくなっていきます。
ある意味、それは仕方のないことです。
原材料が自然素材でない新建材は、経年変化とはならず、経年劣化してしまうからです。
新建材のいい例が、壁のクロスだったり、床のカラーフロアーだったりします。
壁のクロスが色あせたり端がめくれたり、床のカラーフロアーの光沢がなくなってきたり。
その状態は、やはり単なる経年劣化で、誰も味が出てきたなどとは思わないでしょう。
けど、自然素材などの本物の素材であれば、単なる経年劣化とはなりません。
経年劣化ではなく、経年変化と表現され、逆にその状態の変化を楽しめます。
時が経てば経つほど経年変化を起こし、味わいや風合いを増していく、その状態を楽しめるのです。
自然素材のいい例が無垢の木です。
最初は白い無垢の木が、時が経てば経つほど経年変化を起こし、飴色に変化をしていく様子はとても味わい深さを感じます。
珪藻土などの塗り壁にしても、時が経ったからといって、色あせたり端がめくれたりということはありません。
ようするに自然素材などの本物の素材で家を建てれば、家を建てたときが最高ということではなく、その後は味わいや風合いが増して、家の価値が下がらないのです。
家の価値が下がらないどころか、価値が上がっていく家だってあるくらいです。
新築時はどの家も価値があります。
でも、ときが経っても 価値が下がらない家、逆に経年変化を楽しめる家、そんな家が本当に価値のある家ではないでしょうか。